【 新月伐採・新月材って? 】
新月伐採は林業における少し特殊な伐採方法。
あまりなじみのある言葉ではありませんが、ここ数年テレビや雑誌で取り上げられている
注目の伐採方法でもあります。
新月伐採とは、月と地球の位置関係から起こる引力により、
木材の細胞内部で起こる微細な変化を活用するため
下弦の月から新月にかけての約一週間に限って行う伐採方法のことを言います。
簡単に言うと、「 月の状態から伐採時期を限定する 」、ということです。
通常の伐採だと、木の活動が鈍くなる秋から冬にかけての間 ( 伐り旬 ) に
伐採を行いますが、新月伐採ではそこから更に限定して、
下弦の月から新月の前日(以降、新月期と呼称)までの期間に伐採します。
ここへ更に葉枯らし、旬伐り、天然乾燥などの工程を経た材だけが、
新月材と呼ばれています。
→ 葉枯らしとは
→ 伐り旬とは
→ 天然乾燥とは
新月材のメリット・デメリット―――――――――――――――――――――――
<メリット>
1.虫・カビがつきにくく腐りにくい木材を得ることができる
2.比較的割れにくい木材が得られる
<デメリット>
1.少し価格が高くなる
(NPOによる認定を受け、伐採日が認定されるなどのコスト負担)
2.新月伐採材自体がまだまだ少なく、入手・調達が困難
(一般にはまだほとんど流通していない)
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新木材は材料として使用するのにとても良い品質を持っていますが、
”どうして良質の材料が取れるのか”の科学的根拠はまだ
研究が待たれています。
ただ、様々な実験から効果は実証され、新月伐採が広まるきっかけとなった
オーストリアの森林局ではチューリッヒ大学で行われた実証実験結果を受け、
「新月の木」であるかどうかを木材の証明書に明示するまでになったそうです。
(エルヴィン・トーマ著『木とつきあう智恵』より)

私たち以上に長く生きてきた木を山から貰うのだから、伐った後もできるだけ長く使ってあげたい。
多世代に渡って育ててきた林業家、これからその木を使って住まうクライアント双方が
笑顔になれるように、できる限り良い状態の木にしたい。
そんな思いから、東風でも自社設計する建物のためだけに使う材料を立ち木の状態で
購入して、新月伐採、葉枯らし、自然乾燥までの一貫した管理を行っています。
【 新月材の認定 】
この新月伐採には、国内にも新月材であることを証明するNPO機関があります。
『 新月の木国際協会 』 という協会が新月伐採の認証を行っていて、
新月伐採を行う木を伐る際は
協会の認定資格者を持った承認者の立会いのもと
<日付、伐採時間、樹種、木が立っている地球上の位置(緯度・経度)>
など、細かな固体履歴を一本一本残しています。
これは、木のトレーサビリティを明らかにするために行われ、産地詐称を防ぎ、
消費者が安心して使用できる材料を提供することを目的として始められました。
新月材としての認証以外にも、FSC認証、SGEC認証など、木材への森林認証システムは
国内外で発足されており、世界での森林管理への関心の高さが伺えますね。
→ 木の産地偽証はどうしておこる?
→ NPO法人 新月の木国際協会
