2009年9月。
静岡県梅ヶ島で林業を営む 鈴木林業さん にお願いして、
山の林業見学にお邪魔して来ました。
急なお願いにもかかわらず鈴木さんは快く迎えてくださって
大変恐縮です。
鈴木さん、いつも本当にありがとうございます!
木が小さい頃から大好きだったという鈴木さんは
いつも木に関する興味深いお話をして下さる気さくな森の林業家。
今回は一緒に作業されている3名の従業員の方と一緒に、一日山での作業に
同行させていただきました。

今回の間伐現場は昔はお茶畑だった山だそうです。(さすがお茶の静岡)
林道には、ぽつ、ぽつ、と野生化したお茶の葉が生えていました。
山にはお茶畑のころ使っていた小屋がそのまま残っていて、
その小屋を間伐の拠点に使用しているのだとか。(写真左)
作業の事前に、その日の仕事内容などをキチッとミーティングします。(写真右)
この日は間伐の最終日ということで、
作業内容は残りの間伐と、他の林業の仕事をすることになりました。
< 間伐って? >
間伐とは…密集して立っている木を ”間引く” 作業のことです。
林業では、植林するときに苗木同士を近くに植えることで
早くからお互いが競争を始めます。
そうすると幹が丸く、栄養を取り合って目が詰まり、上へ上へと育っていきます。
そうやって木がある程度まで育つと、一本当りの栄養を増やすために
密集した中からこの先残す木を選んで伐る 『間伐』 が必要になるんです。
どの木を伐ってどの木を残すかは、林業家の描く森の将来の姿次第。
将来を見据えた、とっても大切な作業です。
【 作業その1 - 間伐 - 】
鈴木林業さんの従業員、林業家Dさんの間伐の作業を見せて頂きました。
手際よく間伐を進めていくDさん。
直径13cm前後の木が、あっという間に倒れてしまいました!

①倒す方向と反対側を伐る ②少しだけ伐り残しておき…

③手で伐倒 ④倒した木は短く分割
この作業を繰り返して間伐を進めていきます。
この日は天気が良くて、間伐した森に光が スッ と差し込む様子を
見ることができました。
実際森に入ると体感するんですが、間伐後の森は生気が入ったような
生き生きとした空気に満ちています。
逆に、まだのところは何だか不気味↓

<間伐後> <間伐前>
間伐前後の山の様子を比べると、大分印象が違いますね。
見た目にも間伐後の方が良さそうですが、
間伐をしないまま木を放っておくと、色々な問題が出てきてしまいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
間伐をしないでいると・・・
○ 木同士が近接しているので、根っこが広く張れない
→ 風雨や雪に弱く、倒れやすくなってしまう
○ 枝葉がぎゅうぎゅうに空を覆って太陽光が森林内部に入らず薄暗い森に
→ 下草が育てず、地盤の保水力が低下して土砂崩れの原因のひとつに。
→ 下草を食べる生き物の生態系に影響。
○ 木が限られた栄養を取り合って、モヤシ状の細い木しか育たない
○ 樹冠に雨が溜まって大きな水滴になり、地表に落下
→ 水滴を受ける中層木・低層木・下草がないため、直接雨粒が当るよりも強い力で
土壌が浸食されていく
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
自然に生成した天然林ならこのような問題は起きませんが、
人間が植林した人工林では 最後まで人の管理が必要です。
【 作業その2 - 標準値の設定 - 】
間伐現場では、事前に写真中の青いビニール紐で囲ってあるような
10×10mの標準地が数ヶ所 定められていました。(写真左)
この枠内に何本の木が立っているか調べて、伐倒本数を決めます。
残した本数の他記録を取り、枠外の土地では基準地と同じ割合で
間伐を行うのだそうです。

ここで撮影した写真は、数年後に同じ位置からまた写真を撮って、
間伐当時とどう変わったのか?を比べて見るのだとか。
間伐はただ伐ればいいと思う方もいるかもしれませんが、
「将来山がどう変わっていくかを想定して、伐る木、残す木を選んでいます」
と話すのは鈴木さん。
「自分で間伐をすると 『 ”残した方がいい木” を伐ってしまうのではないか 』と恐ろしい。
自分じゃとても伐れないです」
と言う地主さんもいるほど、実は難しい間伐。
林業は技術だけでなく、見極める目、経験も必要な専門性の高い仕事です。
どの木を伐ればいいか、どの木を残した方がいいかは林業家の目、
経験がなければ非常に難しい。
実際に山に入って立ち並ぶ木を見ると、本当にすごい仕事だなぁと感じます。
それだけにやりがいを感じてらっしゃる仕事振りは、本当に気持ちのいいものでした。
鈴木林業さん、貴重な体験をさせていただいてありがとうございました!
→ 鈴木林業
→ 浸食防止! - 丸太筋工づくり -
静岡県梅ヶ島で林業を営む 鈴木林業さん にお願いして、
山の林業見学にお邪魔して来ました。
急なお願いにもかかわらず鈴木さんは快く迎えてくださって
大変恐縮です。
鈴木さん、いつも本当にありがとうございます!
木が小さい頃から大好きだったという鈴木さんは
いつも木に関する興味深いお話をして下さる気さくな森の林業家。
今回は一緒に作業されている3名の従業員の方と一緒に、一日山での作業に
同行させていただきました。

今回の間伐現場は昔はお茶畑だった山だそうです。(さすがお茶の静岡)
林道には、ぽつ、ぽつ、と野生化したお茶の葉が生えていました。
山にはお茶畑のころ使っていた小屋がそのまま残っていて、
その小屋を間伐の拠点に使用しているのだとか。(写真左)
作業の事前に、その日の仕事内容などをキチッとミーティングします。(写真右)
この日は間伐の最終日ということで、
作業内容は残りの間伐と、他の林業の仕事をすることになりました。
< 間伐って? >
間伐とは…密集して立っている木を ”間引く” 作業のことです。
林業では、植林するときに苗木同士を近くに植えることで
早くからお互いが競争を始めます。
そうすると幹が丸く、栄養を取り合って目が詰まり、上へ上へと育っていきます。
そうやって木がある程度まで育つと、一本当りの栄養を増やすために
密集した中からこの先残す木を選んで伐る 『間伐』 が必要になるんです。
どの木を伐ってどの木を残すかは、林業家の描く森の将来の姿次第。
将来を見据えた、とっても大切な作業です。
【 作業その1 - 間伐 - 】
鈴木林業さんの従業員、林業家Dさんの間伐の作業を見せて頂きました。
手際よく間伐を進めていくDさん。
直径13cm前後の木が、あっという間に倒れてしまいました!

①倒す方向と反対側を伐る ②少しだけ伐り残しておき…

③手で伐倒 ④倒した木は短く分割
この作業を繰り返して間伐を進めていきます。
この日は天気が良くて、間伐した森に光が スッ と差し込む様子を
見ることができました。
実際森に入ると体感するんですが、間伐後の森は生気が入ったような
生き生きとした空気に満ちています。
逆に、まだのところは何だか不気味↓
<間伐後> <間伐前>
間伐前後の山の様子を比べると、大分印象が違いますね。
見た目にも間伐後の方が良さそうですが、
間伐をしないまま木を放っておくと、色々な問題が出てきてしまいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
間伐をしないでいると・・・
○ 木同士が近接しているので、根っこが広く張れない
→ 風雨や雪に弱く、倒れやすくなってしまう
○ 枝葉がぎゅうぎゅうに空を覆って太陽光が森林内部に入らず薄暗い森に
→ 下草が育てず、地盤の保水力が低下して土砂崩れの原因のひとつに。
→ 下草を食べる生き物の生態系に影響。
○ 木が限られた栄養を取り合って、モヤシ状の細い木しか育たない
○ 樹冠に雨が溜まって大きな水滴になり、地表に落下
→ 水滴を受ける中層木・低層木・下草がないため、直接雨粒が当るよりも強い力で
土壌が浸食されていく
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
自然に生成した天然林ならこのような問題は起きませんが、
人間が植林した人工林では 最後まで人の管理が必要です。
【 作業その2 - 標準値の設定 - 】
間伐現場では、事前に写真中の青いビニール紐で囲ってあるような
10×10mの標準地が数ヶ所 定められていました。(写真左)
この枠内に何本の木が立っているか調べて、伐倒本数を決めます。
残した本数の他記録を取り、枠外の土地では基準地と同じ割合で
間伐を行うのだそうです。

ここで撮影した写真は、数年後に同じ位置からまた写真を撮って、
間伐当時とどう変わったのか?を比べて見るのだとか。
間伐はただ伐ればいいと思う方もいるかもしれませんが、
「将来山がどう変わっていくかを想定して、伐る木、残す木を選んでいます」
と話すのは鈴木さん。
「自分で間伐をすると 『 ”残した方がいい木” を伐ってしまうのではないか 』と恐ろしい。
自分じゃとても伐れないです」
と言う地主さんもいるほど、実は難しい間伐。
林業は技術だけでなく、見極める目、経験も必要な専門性の高い仕事です。
どの木を伐ればいいか、どの木を残した方がいいかは林業家の目、
経験がなければ非常に難しい。
実際に山に入って立ち並ぶ木を見ると、本当にすごい仕事だなぁと感じます。
それだけにやりがいを感じてらっしゃる仕事振りは、本当に気持ちのいいものでした。
鈴木林業さん、貴重な体験をさせていただいてありがとうございました!
→ 鈴木林業
→ 浸食防止! - 丸太筋工づくり -
