【 浸食抑制その1 - 丸太筋工(まるたすじこう)づくり - 】
静岡県梅ヶ島の鈴木林業さんへ林業の中でも大切な 間伐 を見学に行ったとき、
間伐作業と平行して、”丸太筋工”と呼ばれる木製工作物を作っていました。
間伐 したばかりの山は林床 ( りんしょう。山の地面のこと ) に陽が当たる
ようになったばかり。
そのため、草や低い木があまり生えていません。
土がむき出しのままだと風や雨で浸食され、土がどんどん流されてしまうので、
丸太筋工という”土留め”を各所に作っています。
丸太筋工はロープや金物は一切使わず、間伐した木のみで作成します。
間伐した長い木を等高線上に並べて、チェーンソーで短く加工した杭で固定。(※写真左)
(この杭、鈴木さんはものの30秒ほどで作っていたんですが、
簡単そうなので作らせてもらったら 3分以上も!かかりました)

完成した丸太筋工は長さを測って、最後に写真を撮ります。(※写真右)
丸太筋工は山の一部に点々と作りますが、
等高線上に倒した丸太筋工もこれと同じ効果を持っています。
運搬・用途がない等の理由から山に放置されていることが多い間伐材。
じっと土に帰るのを待つだけでなくこうした役割も担っていたとは驚きです。
【 浸食抑制その2 - 水の道のはなし- 】
森に降る雨が地面に届くまでは2つの経路があります。
①直接地面に降る
②一度植生に当って、地面に落ちる
……土を浸食する力は、どちらの方が大きいと思いますか?
実はこれ、森林の植生の状態によって答えが違います。
<浸食のちから>
雨は、一度植生に当ってから地面に落ちると、雨粒の落下する力は弱まり
浸食の力が小さくなります。
ところが、雨は樹高の高い木に降ると樹冠に溜まった雨水が大きな粒になり、
その水が再落下することで、直接雨が地面に降るよりもずっと浸食する力が
大きくなっているんです。
静岡の鈴木林業さんが懇意にしている生態学の先生のお話によると、
4m以上の高さから落ちた水には浸食の力が働く
とのこと。
つまり10mを超える木々のある山では、直接雨が地面に降った方が
浸食力が小さい場合があるのです。

※水の力:小 水は土に浸透※ ※水の力:大 水が土を浸食※
「 森林は高い木ばかりでなく、中層木、低層木、下草など
植生に富んだものが好ましいです。
雨粒がそれぞれを伝って、力を弱めながらゆっくり地面に到達することが
雨の浸食防止に繋がりますし、森に住む他の生き物にも優しい環境になります」(鈴木さん)
そのためには、山の中に日の光が入る状態が大切。
浸食の抑制には、間伐が大きな効果を持っていることがわかりますね。
→ 間伐 現場レポート
静岡県梅ヶ島の鈴木林業さんへ林業の中でも大切な 間伐 を見学に行ったとき、
間伐作業と平行して、”丸太筋工”と呼ばれる木製工作物を作っていました。
間伐 したばかりの山は林床 ( りんしょう。山の地面のこと ) に陽が当たる
ようになったばかり。
そのため、草や低い木があまり生えていません。
土がむき出しのままだと風や雨で浸食され、土がどんどん流されてしまうので、
丸太筋工という”土留め”を各所に作っています。
丸太筋工はロープや金物は一切使わず、間伐した木のみで作成します。
間伐した長い木を等高線上に並べて、チェーンソーで短く加工した杭で固定。(※写真左)
(この杭、鈴木さんはものの30秒ほどで作っていたんですが、
簡単そうなので作らせてもらったら 3分以上も!かかりました)
完成した丸太筋工は長さを測って、最後に写真を撮ります。(※写真右)
丸太筋工は山の一部に点々と作りますが、
等高線上に倒した丸太筋工もこれと同じ効果を持っています。
運搬・用途がない等の理由から山に放置されていることが多い間伐材。
じっと土に帰るのを待つだけでなくこうした役割も担っていたとは驚きです。
【 浸食抑制その2 - 水の道のはなし- 】
森に降る雨が地面に届くまでは2つの経路があります。
①直接地面に降る
②一度植生に当って、地面に落ちる
……土を浸食する力は、どちらの方が大きいと思いますか?
実はこれ、森林の植生の状態によって答えが違います。
<浸食のちから>
雨は、一度植生に当ってから地面に落ちると、雨粒の落下する力は弱まり
浸食の力が小さくなります。
ところが、雨は樹高の高い木に降ると樹冠に溜まった雨水が大きな粒になり、
その水が再落下することで、直接雨が地面に降るよりもずっと浸食する力が
大きくなっているんです。
静岡の鈴木林業さんが懇意にしている生態学の先生のお話によると、
4m以上の高さから落ちた水には浸食の力が働く
とのこと。
つまり10mを超える木々のある山では、直接雨が地面に降った方が
浸食力が小さい場合があるのです。

※水の力:小 水は土に浸透※ ※水の力:大 水が土を浸食※
「 森林は高い木ばかりでなく、中層木、低層木、下草など
植生に富んだものが好ましいです。
雨粒がそれぞれを伝って、力を弱めながらゆっくり地面に到達することが
雨の浸食防止に繋がりますし、森に住む他の生き物にも優しい環境になります」(鈴木さん)
そのためには、山の中に日の光が入る状態が大切。
浸食の抑制には、間伐が大きな効果を持っていることがわかりますね。
→ 間伐 現場レポート
